ブロックチェーンの誤解 中央管理者は関係ない

ブロックチェーン

「ブロックチェーンって、管理者がいないから安全なんでしょ?

実はこれ、半分正しくて、半分間違いなんです。

この記事では「ブロックチェーン=管理者なし」というイメージを見直しながら、わかりやすくブロックチェーンの基本と種類を紹介していきます。


ブロックチェーンとは?

まず、ブロックチェーンとは、データを鎖(チェーン)のように繋げることで改ざんを防ぎ、複数の機器(ノード)で共有・保存する技術のことです。

もう少し砕いて言えば、

「一度書いたデータが消せない、みんなで管理する“共有の台帳”」

とも言えるかもしれません。


「ブロックチェーンって、よく分からない…」という方へ

「ブロックチェーンって聞いたことあるけど、正直よく分からない…」

そんな方には、このイメージだけで十分です。

なぜなら、実際にブロックチェーンを本気で理解しようとすると、かなり奥が深く、専門的です。


ブロックチェーンの専門的な定義

とはいえ、「イメージだけじゃ物足りない!」という方のために、少し専門的な定義も紹介しておきます。

日本ブロックチェーン協会では、ブロックチェーンを次のように定義しています:

1. ビザンチン障害を含む不特定多数のノードを用い、時間の経過とともにその時点の合意が覆る確率が0へ収束するプロトコル、またはその実装をブロックチェーンと呼ぶ。

2. 電子署名とハッシュポインタを使用し改ざん検出が容易なデータ構造を持ち、かつ、当該データをネットワーク上に分散する多数のノードに保持させることで、高可用性およびデータ同一性等を実現する技術を広義のブロックチェーンと呼ぶ。

出典:日本ブロックチェーン協会「ブロックチェーンの定義」

聞いたことない用語ばかりでめちゃめちゃ難しくないですか?

この定義を理解しようとなるとかなり勉強が必要になります。


なので、「ブロックチェーンって聞いたことあるけど、正直よく分からない…」

そんな方には、イメージだけで十分です。

なぜなら私は、今後はインターネットと同じように、「仕組みを知らなくても使う」ことが当たり前になっていくと感じています。


インターネットも仕組みは知らずに使っている

例えば、インターネットについてどう説明できますか?

私はせいぜい、

「世界中のコンピューターやスマホなどの機械がつながって、情報のやり取りができる仕組みのこと」

くらいしか言えません。

それでもYouTubeを見たり、LINEで連絡を取ったり、こうしてブログ記事を書いたりしています。

なので、わざわざ難しい専門用語まで理解する必要はありません。


「ブロックチェーン=管理者なし」はちょっと違う?

「でも結局、ブロックチェーンって“管理者がいない技術”ってことでしょ?」

そう思った方に、いよいよ本題です。

その認識は大きく間違ってはいませんが、ブロックチェーン全体の定義としては不完全です。

実はブロックチェーンには、**「どのくらい分散されているか」**によって、大きく3つの種類があります。


中央管理者がいないのは、その中の一つである「パブリック型」です(ビットコインやイーサリアムなど)。


ブロックチェーンの主な3種類(代表例つき)

完全に分散された「パブリック型」

例:ビットコイン(Bitcoin)/イーサリアム(Ethereum)/ソラナ(Solana)


複数の組織で運営する「コンソーシアム型」

例:Quorum(J.P. Morgan開発のEthereumベース)/Hyperledger Fabric(IBMなどが支援するDLT基盤)

※Hyperledger Fabricはブロックチェーン構造を持ちつつも、技術的にはより柔軟なDLTとして設計されています。

※Cordaはブロック構造を持たないDLTです。


1社で運営する「プライベート型」

例:企業独自のサプライチェーン管理システム/社内の文書管理用途など


まとめ

このように、ブロックチェーンは一枚岩の仕組みではなく、種類によって性質が異なります。

つまり、すべてのブロックチェーンが「管理者不在」なわけではないんです。

ブロックチェーンには柔軟性があり、使い方や構造によってさまざまな形があります。


最後に

難しいと思っていたけど、なんとなくわかったかも」

そう思ってもらえたら嬉しいです。

それぞれの型やブロックチェーンに関する用語(DLT・ノードなど)も、今後の記事で順に紹介していく予定です。

少しでも興味が湧いた方は、ぜひ次回も読んでいただけたら嬉しいです。

この記事は、新しい記事の内容や気づきを踏まえて、随時アップデートしていきます。

「ブロックチェーンの入り口」として、何度でも戻ってきていただける記事を目指しています。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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